割安株の正体とは?

割安株の正体をご存じですか?

多くの人は、チャートを見て、株価が下がっていると安いと思っていますが、それは違います。割安株の正体とは、「実際の“価値”に比べて、株価が安いこと」です。では、肝心の株の“価値”ってどうやったらわかるのでしょうか?

それは次の簡単な式でわかります。

株の価値 = 事業の価値 + 財産 - 借金

事業の価値とは企業が行っているビジネスが産み出すお金を価値に換算したもの。わかりやすく言えば、サラリーマンの生涯年収みたいなものでしょうか?

事業の価値を見積もるには、将来、会社がどれだけ稼ぐのかを見積もる必要があります。成長企業は、年数を経るとどんどん稼げるようになるので、事業価値は高くなります。

インターネット企業に高値がつくのは、将来性を見込んだ事業価値が高いと思われているからです。しかし、実際にはそれほど成長しないとわかると、事業価値は訂正され株価は急激に下がります。

それから、財産ですが、これは、会社が過去に稼いで溜め込んでいる現金や使っていない土地、株などのことです。

昨今、外資ファンドによる日本企業の買収が盛んですが、多くのファンドは、この日本企業の財産に着目して買収をしているのですね。

たとえば、日本プロセスという会社があります。この会社は、システム開発をやっているのですが、着目すべきは、財産価値が54億円という点です。

つまりこの会社を、“丸ごと”買うと、50億円ほどかかりますが、買ったとたんに53億(財産54億-有利子負債1億)手に入るということです。

財産価値だけで買値をまかなえてしまうので、事業は、“タダ”ということです。しかし、これではただの資産を持ってる会社であって、将来的に日本プロセスがどういった業績をあげるのかはわかりません。

この日本プロセスの株価が上昇するためには、経営陣が今持ち合っている財産をどれくらい上手く使えるかにかかっています。さて、この事業と財産の価値から借金を引くと、株の価値が出てくるわけです。それを時価総額と比較すれば、割安かどうかの判断がつくようになります。

株価が上がるか、下がるかを予測するだけでなく、その株に価値があるかないのかを考えることで、株式投資がバクチでなく、戦略的な資産運用に変わるでしょう。